リーディングは「語彙力」と「文法(英文読解力)」を鍛え、正しい読み方で「精読」「速読」の訓練を「大量」にすれば必ず伸びます!
プラス、TOEFL ITPで高得点を狙うには、
・英文パッセージの構成を知り、
・TOEFL ITPリーディングの出題形式・問題形式を熟知し、
・頻出トピックに関する背景知識を学ぶことが大切です。
この記事では、目的別に、TOEFLリーディング対策に役立つ問題集・参考書をリストアップしました。
知りたいところから読む!
1.語彙力を増強する
TOEFL ITPリーディングは5パッセージ50問の問題を55分で解きますが、そのうちの12問ほどが語彙問題です。
リーディング問題の約25%が語彙に関する問題なので、リーディングで高得点を取るには語彙力を高める必要があります。
TOEFL ITPボキャブラリー対策 - おすすめの単語本は?の記事で、語彙力増強に役立つ単語本を紹介しています。
あなたの学習スタイルに合う単語本を見つけてくださいね。
2.文の構造を理解し、個々の英文の意味を正確に理解する⇒キーセンテンスの精読ができるようになる
【文章レベルでのリーディング力を鍛えよう!おすすめの英文解釈入門書】 文法を使って文構造がきちんと理解できないと、知っている単語の意味だけで勝手な解釈をしてしまいます。 この本は、文法の知識を駆使して文章の意味を正しく理解することに焦点を当てています。 リーディング力が養成できるだけでなく、TOEFL文法セクション対策にも役立つ良書です!
とても丁寧で詳細な解説が特におすすめの英文解釈入門書です。
3.英文を正しい読み方で読む
英語を和訳する習慣がついている学生の中には、英文を返り読みする人が多い傾向にあります。
英語は頭から順番に情報の整理をする習慣をつけなければ、速読もできないし、聞いた順番に情報を処理しなければいけないリスニングで苦労します。
【返り読みの習慣から脱却しよう!】 文頭からスラッシュを入れて読む練習を繰り返すことで、返り読みの習慣から脱却しよう! 文頭から意味区切りでスラッシュを入れたテキスト付きなので、読んだ順番に情報を処理する訓練ができます。 慣れるまでは、変な日本語に混乱するかもしれませんが、ここを我慢して乗り切れると、英語が英語の語順で読めるようになり、一皮むけた感じになります! 「スラッシュ・リーディングの朗読音声」と併用すれば、嫌でも返り読みできません。
「朗読音声」を聞きながら理解できれば、1分間に150~200語のスピードで読めるようになります。
【プロの通訳のトレーニング法がリーディング訓練にも使えます!】 プロの通訳が英語の語順で意味を取るトレーニングで使う「スラッシュ・リスニング」ですが、 音声を活用して、プロ通訳のトレーニング方法でリスニングもリーディングも鍛えませんか。
スラッシュ入りテキストを使って「スラッシュ・リーディング」の練習をすることもできます。
4.英文パッセージの構成を知る
【TOEFL ITPリーディングセクションのスコアが45点以下の人におすすめ】 高校2年生レベルの英文を使って、パラグラフの構成や展開、長文読解に必要なスキルが身につけられるパラグラフリーディング入門書です。 TOEFL450点以下で、個々の文の意味はわかるけど、全体の論理構成が理解できない人やメインアイデアを見つけられない人におすすめの問題集です。
5.TOEFL ITPリーディングの出題形式・問題形式を熟知する
【はじめてTOEFL ITPを受験する人におすすめの本】
TOEFL ITP(R)テストの過去問題を解くことができます。 問題冊子の作りが本番のテストと同じなので、TOEFL ITPを受験する前に本番の疑似体験ができます。 さらに、問題を解いた後に弱点分析を行い、弱点を補強してから本番に臨むのがおすすめです。
(本番で初めて問題冊子を見るよりも、事前に問題形式、問題のレイアウトや文字の大きさ、問題量、難易度、時間管理について知っておくほうが断然安心できます。)
(本書には、スコアUPに向けた学習法の解説もあります。)
【TOEFL ITPリーディングに特化した対策本】
【TOEFL ITPリーディング特化型教材の1冊目におすすめの問題集】 出題パターンと着目点・解法を知っていると、焦らずに落ち着いて問題を解くことができるようになりますよ。
50問x模試6回分=300問を解いて、TOEFL ITPリーディングの設問形式に慣れましょう! さらに、模擬試験の重要語リストを活用して、語彙問題の正解数も増やしましょう。
【TOEFL ITPリーディング+αが学べる問題集】
【一般のTOEFL教材は難しすぎる。でも、すぐにでもTOEFL対策を始めたい人におすすめ】 TOEFLに頻出のトピックを本番のテストよりもやさしめの英文(英検2級レベル)を使うことで、無理なく学習できます! [Natural Speed]の音声を使って、英語を頭から順番に理解する速読トレーニング
[Fast Speed]の音声を使って、速聴トレーニングができます。
【英語の基礎が出来上がり、本格的にTOEFLの学習を始めたい人におすすめのTOEFL ITP総合対策本】 これ1冊で、リスニング・文法・リーディングの「出題ポイント」と「解き方のコツ」が学べます。
さらに、実践模試を使って、学んだことをどれくらい実践で活かせるのかを確認することもできます。
おまけに、付録でTOEFL頻出語彙も学べるボリューム満点のTOEFL ITP総合対策本です。
【TOEFLスコア450点を目指す学習者におすすめの総合問題集】 解説が全て英語なので、日本語の問題集で基礎力をつけた後に、この問題集を使うのがおすすめです。 付属のAudio CD(別売)
Longman Introductory Course for the TOEFL TEST: The Paper Test Audio CDs (5)
【TOEFLスコア450点以上の学習者におすすめの総合問題集】 注:問題の解説は必要最小限しかありません。TOEFL470以下&独学での学習には、日本語のTOEFL教材をやった後の仕上げに使う方がいいでしょう。 付属のAudio CD(別売)
問題の質がとてもいい総合問題集で、私の学生はこの問題集を使って続々と結果を出しています。
Longman Preparation Course for the TOEFL TEST: The Paper Test Audio CDs (7)
6.頻出トピックに関する背景知識を学ぶ
おすすめのTOEFL単語本の「分野別語彙」に付随する長文やTOEFLリーディングのパッセージから専門知識が増やせます。
子供の頃に「なぜ?どうして?」本が好きだった人は、「なぜ?どうして?」の感覚で読むと、TOEFLリーディングの題材が結構おもしろく読めますよ。
頻出トピックに関する知識を得る手段として、英語圏の子供用百科事典もおすすめです。
【英語圏の小学生向けの百科事典は英語学習に最適】
英語圏の6 - 9歳向け (文章量が少なく、文章もやさしめの百科事典) |
英語圏の8 - 12歳向け (文章量が多くなり、内容も詳しい百科事典) |
The New Children's Encyclopedia: Packed with Thousands of Facts, Stats, and Illustrations |
Knowledge Encyclopedia (Updated and Enlarged Edition): The World as You've Never Seen It Before (Knowledge Encyclopedias) |
見開き2ページで1テーマを解説しています。(TOEFL頻出テーマも多く含まれています。)
内容が読み物としてもおもしろいので、飽きずに読み続けられます。
1日1テーマ(2ページ)を読むことで、TOEFLリーディングスコアを上げた学生も多数います。
7.速読力をつける
TOEFL ITPリーディングセクションでは、55分で5つのパッセージを読み、50個の設問に答えます。
アカデミック英語を読み慣れていない学生は、1~2つのパッセージが読めずに残り、マークを塗るだけの作業になってしまうようです。
学生の話では、「わからない単語が多すぎて、1度読んでも内容が理解できないから何度も読み直す」「よく意味がわからないから和訳をするために、返り読みする」「英語クラスの精読の時間のように1語1語全てをきちんと理解したい」などが、リーディングの時間が足りない主な原因になっています。
TOEFLでは、「語彙力+英文解釈力」の養成は必須ですが、長文理解という点では、全てを隈なく理解する必要はありません。
それよりも話の大筋を捉える「スキミング」と大事な情報を素早く捉える「スキャニング」のスキルを習得することが大切になってきます。
スキミングとスキャニングについては、スキミングとスキャニングの違い&TOEFLリーディングのためのスキミングとスキャニングのやり方の記事を参考にしてください。
また、速読力は、リーディングだけでなく、リスニングの選択肢を読むときにも威力を発揮します。
リスニングセクションのPart Aの後半やPart BとPart Cでスコアが伸びない人は、選択肢を読むスピードが上がると時間的な余裕が生まれ、音声を聞くことに集中できます。その結果、正答率がよくなる可能性が高くなります。
TOEFL対策用の教材で速読・速聴の練習ができます。
【一般のTOEFL教材は難しすぎる。でも、すぐにでもTOEFL対策を始めたい人におすすめ】 TOEFLに頻出のトピックを本番のテストよりもやさしめの英文(英検2級レベル)を使うことで、無理なく学習できます! [Natural Speed]の音声を使って、英語を頭から順番に理解する速読トレーニング
[Fast Speed]の音声を使って、速聴トレーニングができます。
速読用のトレーニングと共に、読書スピードを上げるには「多読」も効果的です。
8.英語を大量に読む(多読)
精読で正確さを、多読で読むスピードを上げましょう!
多読とは、現時点での英語力より2レベルほど下のレベル(大半の単語は理解できるが、少しだけ知らない単語があるレベル)の本を辞書を引かずに、話の大筋を理解できればOKの気持ちで、立ち止まらずにどんどん読み進めるリーディングの方法です。
精読では、わからない単語を全て辞書で調べ、文構造も考えながら読むので、なかなか先に進まず、もどかしい思いをすることもあるかと思いますが、多読では、お話を楽しむことが大切ですので、やさしめの本をたくさん読みます。
大量に英語を読んでいるうちに、1語1語ではなく、単語がかたまりで視野に入るようになります。
また、ストーリーがイメージ化され、文章が映画のように映像のつながりになってきます。
だから、多読本(Graded Readers)を何十冊も読んだ学生たちは、日本語を読んでいるのと同じ感覚で英語が読めるようになったと言い始めます。
700冊以上の本が読み放題
1900本のコンテンツが聞き放題
レッスン回数無制限で話し放題
1週間無料キャンペーンを実施中!
【ビッグ・ファット・キャットをシリーズで読んで、英語の感覚を身につけよう!】 「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」が好きな人におすすめ 第1巻は、Big Fat Cat and The Mustard Pieです。 物語のファンになったら、2巻目以降も英語の世界&物語の世界を楽しんでください! このシリーズを読み進めるうちに、英語を読むのが楽しい!もっと読みたい!って思えますように。
物語の展開が面白いから、次から次へと読みたくなる!
このシリーズを楽しみながら読んでいくうちに、日本語を読む感覚で英語が読めるようになった学生もいます。
Big Fat Catシリーズのようなシリーズ物を読むと、作家のスタイルにも慣れ、似たような単語に出くわす回数も増え、巻を追うごとに読みやすさが増してきます。そして、次の展開が気になるので、楽しく読み進めることができますよね。
もし日本語に訳された本でお気に入りのシリーズがあれば、それを英語で読んでみるのもおもしろいと思いますよ。
例えば、ロアルド・ダールのCharlie and the Chocolate Factoryなどの本を読んで育った人だったら、このようなセットを読破するのはどうでしょうか。
Harry Potterシリーズもおすすめです!
Roald Dahl 15-Book Boxed Set
Harry Potter Complete Book Series Boxed Set by J.K. Rowling NEW [Special Edition]
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