語彙問題は、リーディングセクション50問中12問以上出題され、詳細問題と同じくらい高い割合で出題されます。
語彙力は高ければ高いほどいいのはもちろんですが、
意味を知らなければ語彙問題はできないかと言うと、意味を類推するのに役立つヒントを知っていれば、正答にたどり着く確率が上がります。
ここでは、どんなヒントが使えるのかを見ていきましょう。
知りたいところから読む!
1. 文脈を単語の意味の類推に役立てよう
設問の単語の意味は、その前後の文章にある説明や例、定義をヒントに類推することもできます。
また、単語の付近に類義語や反意語が見つかる場合もありますので、意味がわからなくてもあきらめずに、文脈中のヒントをさがしましょう。
TOEFL ITPリーディング - 出題形式&出題傾向と対策で解説した内容と重複しますが、文脈は単語の意味を決定する上でとても大切です。
重要ポイント 複数の意味を持つ多義語の意味は文脈の中で決まります。単語と選択肢だけを読んで答えを選ばないようにしましょう。
必ず指定の行の単語の位置に、選んだ選択肢を入れて、意味が文脈に合うかどうかを確認してください。
そうしないと間違った選択肢を選ぶように、問題が作成されています。
2. 接頭語・語根・接尾語の知識を単語の意味の類推に役立てよう
TOEFLは学術的な内容を扱うテストですから、アカデミック語彙の重要度が高いですよね。
アカデミック語彙はギリシャ語やラテン語に由来する語が多く、接頭語・語根・接尾語の知識がとても役立ちます。
知らない単語でも接頭語・語根・接尾語の知識を使うと、意味を類推できる確率が上がるんですよ。
・語根は、単語の意味の中核になります。
・接尾語は、単語の最後に来て、品詞(名詞や形容詞など)の種類を示します。
同じように、aqua-は水を表します。aquarium は水族館ですが、2つのパーツ(aqua+ -arium = 水+場所)からできている単語なのです。
次に、incredibleという単語を接頭語、語根、接尾語に分解しましょう。
Prefix (接頭語) |
Root (語根) |
Suffix (接尾語) |
Word (単語) |
in (not) |
cred (believe) (belief) |
ible (able) |
incredible (not able to believe) |
1)意味がイメージしやすくなって記憶に残りやすくなる。
2)派生語も一緒に覚えることができて、語彙のネットワークを簡単に広げることができるなど、いいことがたくさんありますよ!
接頭語(prefix)の例 | ||
接頭語 | 意味 | 例 |
contra/contro- | 反対の | contradict(反対のことを言う) |
hydr/hydro- | 水 | hydrogen(水を生み出すもの) |
inter- | ~間の | international(国家間の) |
spec/spect- | 見る | spectator(見物人、観客) |
語根(root)の例 | ||
語根 | 意味 | 例 |
dict | 話す | predict(前もって言う=予言する) |
duc/duct | 導く | conductor(指揮者、車掌、伝導体) |
port | 運ぶ | portable(運ぶことのできる) |
temp/tempor | 時間 | temporary(一時的な) |
接尾語(suffix)の例 | ||
接尾語 | 意味 | 例 |
-less | 〜がない | painless(痛みのない) |
-ology | ~学 | psychology (心理学) |
-pathy | 気持ち | sympathy (共感) |
-sphere | 球 | hemisphere (半球) |
TOEFL ITP対策としては、 特に、Part 1の語源の章は語源のお陰で単語が覚えやすくなったと学生に好評です。
「語源と同意語の連想で覚える必須単語」
「分野別英単語+TOEFLリーディングセクションで読むようなパッセージ」
「句動詞・イディオム」を、音声も活用しながらやりこみましょう。
3. 文構造を単語の意味の類推に役立てよう
Filtration, a method of separating insoluble, solid particles from a liquid, is used as part of the process of producing clean drinking water.
Aの意味はBの説明を読むとわかります。
4. ヒントになる語句を単語の意味の類推に役立てよう
-
- A or B (説明) または A, or B (説明),
- A – B (説明)–
- A, that is, B (説明)
- A such as X, Y, and Z (X, Y, ZはAの例)
- for example, for instanceも例を示してくれます。
- A, B and other C (Cの意味は、AとBの例を見るとわかります。)
- in contrastやunlikeのように対比を表す語句は反対の意味を教えてくれます。
5. 持っている知識や経験も活用しよう
使えるものは全て使って理解の精度を上げましょう。
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同義語・反意語・派生語も学べます。
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6. 選択肢の意味が全くわからないときは?
設問の単語の意味はわかっても、選択肢の意味が全くわからないときもありますよね。
そんなときは、いさぎよくあきらめて、試験の前に決めた置いたB(またはC)に印を付け、次に行きましょう。
ただし、TOEFLで高得点を取るには語彙力増強は必須です!
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